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笹幸恵
2020.4.12 18:17日々の出来事

コロナの裏で起きていること

相変わらずニュース番組はコロナ関連ばかり。
感染者数が増え続けているのを
「この世の終わり」とばかりに報じている。
毎日毎日「今日が最多」「昨日の〇人を超えました」。
それ知ってどないせいっちゅうんじゃ。

コロナの感染者数と自粛要請の大合唱に
埋もれてしまっていること。

その1)コロナ関連の経営破綻が急増中。
東京商工リサーチによると、4/10の時点で
コロナ関連の経営破綻が51件に達した
(倒産26件、準備中25件)。
2月は2件、3月は23件だったが、
4月は10日までに26件にのぼっているという。
今は宿泊業や飲食業に集中しているが、
今後は他業種にこれが広がっていくだろう。
しかも加速度的に。
コロナの感染増加の比ではないかもしれない。
それに伴って自殺者も増えていく。

その2)中国の挑発は続いている。
2019年度の自衛隊のスクランブルは947回。
このうち中国機が675回で、約7割を占める。
尖閣諸島周辺海域では、接続水域(領海の外側)を
中国公船が航行を続けている。
4月11日の時点で、37日連続。
海上保安庁の発表によると、
昨年3月は接続水域への入域が15日、延べ60隻だった。
今年3月は接続水域への入域が30日、延べ101隻である。
また中国軍の空母が沖縄本島と宮古島の間の
公海上を通過。
日本が国内の感染者数を血眼になって数え、
怯えている間に、お隣はやりたい放題である。

その3)慰安婦問題も忘れずに。
プライバシーを無視して、クレジットカードの履歴や
携帯電話のデータなどから感染者の動きを
徹底監視した韓国では、コロナの感染率が
大幅に下がってきている。
そんなわけで、日本ではここのところ
韓国についてほとんど報じられていない。
しかし忘れていませんか?
「日韓合意は無効」と韓国の憲法裁判所が
むちゃくちゃな判決をしたことを。
あれから3ヵ月しか経っていないのに、
世の中はもうそんなこと「なかった」かのような
空気に包まれています。
忘れるべからず。
世の中がコロナで騒いでいる今、
皆が慰安婦問題に関心を失ってしまった今、
今こそ理論武装して爪を研いでおく時期です。
というわけで、「軍トリ」をぜひご覧ください。

『軍事トリビア』#44
「戦場と性~伊藤桂一『兵隊たちの陸軍史』より」




笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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